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9.302019
在留資格と査証の違い

世間一般では、在留資格のことをビザと呼んでいます。
このサイト内でもわかりやすい表記にするため、
在留資格(ビザ)という表記にしていますが、
本来、ビザとは査証のことを指します。
このページでは、
ビザの本来の意味である査証のことについて触れていきます。
査証(ビザ)とは
外国にある日本の大使館・領事館の査証官がパスポートに押す印(査証印)のことで、
パスポートをチェックし、
その者が日本に入国しても差し支えないと判断されたという
「推薦状」のような役割を持っています。
あくまで「推薦状」のため、他の上陸許可の要件を満たしていない場合には、
上陸許可がでないということもあり得ます。
在留資格とは
在留資格とは、外国人が日本に入国する際
入国・在留の目的に応じて入国審査官から与えられる資格のことで
36種類あります。
外国人は、この資格の範囲内で活動することができます。
なぜ世間一般では在留資格のことをビザと呼ぶのか
就労を目的とする外国人に発給される就業査証のことを
「ワーキング・ビザ」
または
「就労ビザ」と呼ばれることから、
在留資格=ビザという表現が定着しているとみられます。
まとめ
本来の意味では、
・査証=ビザ(VISA)
・在留資格=入国・在留の目的に応じて入国審査官から与えられる資格
今回、在留資格と査証の違いについて触れましたが、
実際にしっかりと使い分けているのはビザ専門の行政書士や入国管理局の職員くらいです。
専門家ではない人が明確に言葉を使い分ける必要はありませんから、
ご相談やお問い合わせの際は、普段どおりお話しくださいね。
ビザについてのご相談やお問い合わせは、こちらからお願いします。